イライラしたときに〇〇する

違うタイプの人間も、意外と日々感じることは似ていたりする。新米OL(ただしそこまでキラキラしてない)が、イライラしてもしなくても、ライターになりたくて、あふれる野心を抑えながらつらつら書きます。

「正しさ界」と「望ましさ界」 (今日から解禁、就活頑張って!)

大学院に進学した友人が、早いものでもうすぐ就活だという。

そりゃそうか、私もうすぐ2年目になるんだからなあ。うかうかしてらんないや。

(2年目の女子社員は急にちやほやされなくなりそうなので、周りがどう変わるかという話は、

また今度することにします)

 

「俺の強みと弱み教えてくれない?」

ああん、むせかえりそうなこの話題である。先日友人4人で鍋を囲んでいた。私を含め3人は女子で、既に働いていて、彼一人だけがまだ学生だ。男1人(大学院生)と女3人(いずれも社会人)である。

ここで彼の立場とイイ奴具合はなんとなく察しがつくと思うが、一応言っておくと、A君はとてもまじめでいいやつだ。

なので、「えーそういう話しちゃう?」などとふざけながら、他の友人たちと一生懸命考えてみることにした。(他3人も結構まじめなのである。)

 

そう、彼はイイ奴なだけでなく、まじめだ。曲がったことが大嫌いなタイプだ。(原田泰造みたいだな。)

友人に対しても、サークルや部活動に対しても、そして女の子に対しても、そのスタンスが変わらないところが彼の魅力だと思う。

「いいじゃん、まじめな人ってこの世の中マジで貴重だよー」などと言いながら鍋の中の野菜を直箸でつまんでいたところ、ここでも就活あるあるがA君の口から飛び出した。

 

「強みと弱みって表裏一体じゃん。」

A君はまじめで頭もいいので、そういった「就活的」知識への感度が高い。そして、まじめなので、自分をその形式に当てはめないと落ち着かないのだろう。

しばらく黙っていたB美が口を開いた。

「Aの弱みしばらく考えてたんだけど、『まじめすぎる』ってことだった。融通ききにくいような気がする。」

AとBは小学校からの幼馴染なので、彼女の評価は20年近くに渡るデータに基づいたなかなかに正確なものである。

彼を形容する「まじめ」とは、即ち、融通がききにくいということでもあるのだ。

ああ、物は言いよう、捉えよう。

「融通きかないとやりづらい仕事ってあるじゃん。テレビ局とかさ、広告とかさ。なんていうんだろー、

才能が「正しい」みたいなところ?才能っていうか、天才的なんだけどワンマンな上司とか、そういう人の下にずっとついてて、お酒飲んでほとんど寝ないで仕事して、それで何年も耐えて、ようやく仕事らしい仕事させてもらえるような不文律が存在するところ。お酒飲んで無理して過労癖があるようなところ。勝手なイメージもあると思うけど」

B美のいうことはシビアだった。しかし、確かに、と納得してしまった。

 

友人の端くれとして、私も適当な相槌ばかりうっているわけにもいかず、何か言おうとしてふっとひらめいた。

彼の持つ正しさは言葉通りの「正しさ」で、業界にとっての「正しさ」ではない。

業界にとっての正しいことは、結構「望ましいこと」だったりする。

「この世にはさ、『正しさ界』と『望ましさ界』があると思うのね。」

A君はお前何言ってんの、と珍しくとぼけた顔をし、ほかの女子二人もやだー酔っぱらってんの?ビール一杯で?とか言ってきたが、続けた。

つまり、「正しさ」は「みんなが正しいと思うこと」、望ましさは「その時代時代でクールなこと」とに言い換えられる。

みんなが正しいと思うこととはつまり、「赤信号では渡らない」「命はかけがえがない」など。

「その時代時代でクールなこと」とは、「クリエイティブな仕事のほうがかっこいい」、「誰々のつくる映画は、誰々のそれより芸術性が高い」や、時代錯誤だが「女は家庭に入って子供を育てる」など(このことも機会があれば後述します)。

A君のような融通のきかないくらいのまじめさは、わっしょいと、媚びと、お酒と、時に過剰なまでのコミュニケーションが求められ、正しいことより望ましいことが優先される世界には、相性が良くない。B美のいいたいことはつまりこういうことでしょう、と

私は言った。

B美はものすごく納得した様子だったが、A君はなんだかちょっとショックを受けてしまったようだった。

B美は、私にこう付け足してくれた。

「別に、だから望ましさ界で働かないほうがいいって思うんじゃなくて、生まれながらにして望ましさ界で働けそうな人いるじゃない、

ああいう人が気が付かないところに気が付ける脳みそ持ってるってことだと思うなあ」

私も続けた。

「そうそう。望ましさ界だけに限らず、組織って必ず何かしら特徴的な風習って持ってるじゃない。それがおかしいなと、正しくないなと思えること、そしてそれを口にできるってことはすごく貴重なことだと思うよ。」

A君の顔に明るさが戻ってくる。まあがんばれよー、さ、次のお肉頼も!と、ずっと黙って話をきいていたC子が笑って、この話は終わった。

 

B美と私はこういう熱い話をするのが好きで、C子はこういう時いつも清涼剤になってくれる。ひとえにA君の人柄で、ここまで女の子が集まっているのだから(それも男女的つながりでなく友情で)、Aには素敵なご縁がありますように、とひそかに願った夜だった。

最後の最後に、こんなにA君をほめているが、一昔前は犬猿の仲だった。5年前の私に教えてあげたい。

 

あと、こんなにほめることはもうないでしょう。ありがたく受け取れよ、A君。

イライラしたときに〇〇する

はじめまして。

都内でOLをしています。もうすぐ二年目。

大好きな友人から、そんなにいいたいことがいっぱいあるなら、ブログ始めなよ!と

アドバイスをもらい、こっそりとはじめてみました。

 

・すきなものを「それ大好き!」と言えれば楽なのに、ほんとにそうなの?どうしてなの?どれくらい好きなの?とごにょごにょ考えてしまう。

・スケジュール通りに動くとうれしいけど、二度寝も大好き。

・お腹がすくと、テンションが下がる。

・お酒とおいしいごはんと大好きな人にかこまれて管をまく時間が好き。

・無理そうなことを頼まれても、なんとかしてしまう(必死で)

・それを周囲に当たり前と思われ、次から断りにくい傾向になる。いや、必死でやったんですけど。

・でも意外と負けん気が強くて、できないんでしょ?といわれると腹が立つ。

・こんだけごちゃごちゃ言ってるが、結局はおいしく食べてころっと寝るのが好き。

・フラットシューズと、白い服と、ショートカットにピアスが好き。

・旅の醍醐味はやっぱり食べること。

・一応OLなので、食べ過ぎては太ったといってテンションが下がる。

・キラキラOLとは一線を画してしまっているが、そこまでいけてないとも思ってない。

 

この中で、少しでも似たものを感じる人とは、良いおつきあいができそうです。

もし違うなあと思っても、こんな人がいるんだと思って、読んでみて下さいね。

毎日がすべてうまくいくわけないから、小さなことでイライラしてしまう。

少しいいことがあったら、それだけでうきうきしてしまう。

そういう、違うタイプの人間でも、日々感じことは案外似ていたりするわけで、

そういう時に読んでもらって、なあんだ自分だけじゃないんだな、って思ってもらえたら、うれしいです。

 

これからどうぞ宜しくお願いします。